当塾に通われている公立高校の生徒さんから、先日行われた英語の定期テストについての話を聞きました。そのテストの平均点は20点ととても低い結果でした。これは、もしも選択肢5つの選択問題であればランダムに解答しても取れるほどの低い点数です。
原因は出題された問題の難易度に見合った授業が行われていない、自宅学習用の補助教材が無く具体的な学習内容の指示が出されていないなどと様々考えられますが、根本的な問題は先生が生徒たちときちんと向き合っていないことにあります。高校1年生の英語であれば中学英語の理解度の確認から始まって、大量の英単語を覚えることがまず必須です。また、英語を苦手とする中学生は多く、他の教科で補う形で高校入試を突破して苦手を克服できないまま高校三年生になって大学受験を目前に焦って学び直しを始めるというケースが多く見受けられます。英語は文系・理系に関わらず大学入試には必須の科目です。従って、生徒たちがしっかりと理解できるような授業を提供しなければなりません。
高校で学ぶ英文法は複雑になるため、中学英語の基礎を理解してから学ばなければいつまでたっても表面的な理解に留まってしまいます。また、それらを理解したとしても問題を解くことや使えるようになるには繰り返し問題演習を行う必要があります。先生が掲げる目標に到達させることに注力しすぎて、目の前の生徒の学力を軽視したことで、今回のような結果を招いたと思います。同高校の先生に対しては、すぐに授業の方法を改善して欲しいと願うばかりです。
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